中小企業診断士1次試験合格を支援する「合格ドリル」です。
今回は、企業経営理論の「科目概要・学習時の留意点」を解説します。
今回の学習ポイント
- 企業経営理論は「企業活動の基本」を学ぶ科目。「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」から構成される
- 初めて勉強する科目になりやすく、不必要な部分まで勉強し過ぎる危険がある
- キーワードを理解したら、すぐに過去問を解いて、どの粒度まで勉強すべきかの判断が大事
企業経営理論の出題範囲(学習範囲)
最初に、中小企業診断士試験に記載されている「科目設置の目的」を確認しましょう。
科目設置の目的
- 企業経営において、資金面以外の経営に関する基本的な理論を習得することは、経営に関する現状分析及び問題解決、新たな事業への展開等に関する助言を行うにあたり、必要不可欠な知識である。
- また、近年、技術と経営の双方を理解し、高い技術力を経済的価値に転換する技術経営(MOT)の重要性が高まっており、こうした知識についても充分な理解が必要である。
- このため、経営戦略論、組織論、マーケティング論といった企業経営に関する知識について、以下の内容を中心に判定する。
簡単に言うと、企業経営理論とは「資金以外の企業経営に必要な知識を勉強する科目」です。
具体的には、「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」の3つの領域に分かれています。
それぞれの出題範囲は以下になります(令和6年度から出題内容の表記が変わりますが、試験範囲に変更はありません)。
「経営戦略論」の出題範囲
- 経営計画と経営管理
- 企業戦略
- 成長戦略
- 経営資源戦略
- 競争戦略
- 技術経営(MOT)
- 国際経営(グローバル戦略)
- 企業の社会的責任(CSR)
- その他経営戦略論に関する事項
「組織論」の出題範囲
- 経営組織の形態と構造
- 経営組織の運営
- 人的資源管理
- その他組織論に関する事項
「マーケティング」の出題範囲
- マーケティングの基礎概念
- マーケティング計画と市場調査
- 消費者行動
- 製品計画
- 製品開発
- 価格計画
- 流通チャネルと物流
- プロモーション
- 応用マーケティング
- その他マーケティング論に関する事項
試験範囲は非常に広いです。深入りしすぎないことが大切です。
企業経営理論の特徴・学習時の留意点
企業経営理論は、1次試験だけでなく、2次試験でも問われる非常に重要な科目です。
そのため、多くの受験機関で最初に学習する科目となっています。
中小企業診断士を勉強する方には関心が高い領域であるため、学習が楽しい人も多いと思います。
その一方で、最初の科目であるため、どの粒度まで勉強すべきかの判断が難しくなりがちです。
また、他の科目よりも深い理解が求められる設問が多く、キーワードを覚えただけでは通用しない点にも注意が必要です。
企業経営理論の特徴・学習時の留意点
- 深い理解が求められる設問が多く、キーワードを覚えただけでは通用しない
- 勉強が楽しく、学習範囲が広いため、不必要な範囲まで頑張りがちになりやすい
- キーワードを理解したら、すぐに過去問を解き、どの粒度まで勉強すべきかの判断が重要
- マーケティングは暗記すると得点しやすい。組織論で詰まったら先に着手するのもおススメ
まとめ
今回は「企業経営理論の科目概要・学習時の留意点」について解説しました。
企業経営理論の科目概要・学習時の留意点
- 企業経営理論は「企業活動の基本」を学ぶ科目。「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」から構成される
- 初めて勉強する科目になりやすく、不必要な部分まで勉強し過ぎる危険がある
- キーワードを理解したら、すぐに過去問を解いて、どの粒度まで勉強すべきかの判断が大事になる
中小企業診断士は難関資格ですが、正しく勉強すれば、1~2年で合格できます。
できるビジネスマンへの第一歩として、中小企業診断士の勉強を考えてみてください。
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