診断士の勉強を始めました!
最初の一歩を踏み出したんだね
ただ、勉強範囲が広くて大変です。
どのように勉強したらいいか、悩んでます…
合格の秘訣は「完璧主義、分厚いテキストを捨てる」ことだよ
え!そうなんですか?
この記事では、中小企業診断士の1次試験における合格の秘訣(勉強のポイント)について解説していきます。
この記事を読んでほしい人
- 中小企業診断士の勉強を始めたが、勉強範囲が多すぎて悩んでいる方
- 中小企業診断士の勉強を効率的に進めたい方
- 中小企業診断士を受験しようか悩んでいる方
今回の記事でわかること
- 中小企業診断士は「4割間違っても合格できる試験である」ことを強く認識し、完璧主義を捨てる
- 薄いテキストで「インプット→アウトプット→翌日の復習」の短サイクルを回す
- 過去問は「自分の実力を試す」ではなく、「知識を整理する」目的で使うのが超重要
「完璧主義を捨てる」が合格率を高める
最初に、中小企業診断士の1次試験の試験概要・合格基準を確認しましょう。
- 実施時期:例年8月上旬(土日)
- 試験科目:7科目
- 試験内容:マークシート方式
- 合格基準:1科目でも40点未満がないことを前提に、総得点が満点の6割以上
- 合格率:20~30%
上記を見ると、7科目の勉強が一通り終わっていて、極端な苦手科目を作らないことが合格の最低基準だと分かります。
ただ、自分がどの科目が苦手科目になるかは、実際に勉強しないと分からないです。仮に、最後に勉強する科目が苦手で40点取れなかったら今までの努力が水の泡になってしまいます。
上記を踏まえると、大事なことは以下の2点に集約されます。
1次試験の合格の秘訣(その1)
- 各科目の完璧な理解よりも「各科目を満遍なく勉強する」ことを最優先する
- 4割間違っても合格できるので、難しい問題は気にせず、「基本的な問題を確実に解ける」ようにする
各科目を満遍なく勉強できれば、それだけで合格にかなり近づけます。
薄いテキストで「インプット→アウトプット→翌日の復習」を短サイクルで回す
書店に行って、テキストを見たのですが、どれがいいか悩んでます…
まずは自分が読みやすい本を選びましょう
そして「薄いテキスト」が絶対条件だね
え!薄くて大丈夫なの?
複数の受験機関が1次試験のテキストを販売しており、ページ数が多いもの、初学者向けのページ数が薄いものなど様々あります。では、どのような基準で選ぶといいでしょうか?
その際、思い出してほしいのは「各科目の完璧な理解よりも各科目を満遍なく勉強する」という鉄則です。
ページが数が多いテキストだと、各科目を満遍なく勉強できなくなるリスクが高まるのと、重箱の隅をつつくような知識を覚えても試験で出題される可能性は低いです。
また、効率的な勉強するには、人間の性質を踏まえて、以下の3つが大事になります。
- 人間は忘れる動物である。「忘れては覚える」の繰り返しが大事
- インプットだけではなく、アウトプットすることで記憶が定着する
- 人間は寝ているときに知識が整理される。前日勉強したことを翌日に振り返ると理解・記憶が深まる
つまり、テキストでのインプットに時間をかけすぎず、過去問などでアウトプットする時間が必要になります。
そうなると、薄いテキストで最低限の知識をインプットしていくのが時間の使い方として大事になります。
上記を踏まえると、大事なことは以下の2点に集約されます。
1次試験の合格の秘訣(その2)
- 人間の特性を踏まえて「インプット→アウトプット→翌日の振り返り」を短サイクルで回すことが大事
- 上記のサイクルで各科目を満遍なく勉強するには「薄いテキスト」が最適である。
ちなみに、なぜ、受験機関のテキストはページ数が多くなるのでしょうか?
それは網羅的に掲載することで、「令和●年度の試験を的中!」とアピールできたり、テキストにない知識が出題されたときのクレームを避けるという狙いがあります。
受験機関としては当然の対応ですが、それに付き合って、各科目を満遍なく勉強することが阻害されるのは避けましょう。
過去問は「自分の実力を試す」ではなく、「知識を整理する」目的で使う
「薄いテキストが良い」のはわかりました。
でも、それだけで必要な知識をカバーできるか不安です
気持ちはわかります。ここで登場するのが「過去問」です。
中小企業診断士に合格するためには「過去問」が非常に重要ですが、使い方には注意が必要です。
具体的には「過去問を使うタイミング」と「過去問の解き方」に気を付けるのがポイントです。
やってはいけない過去問の使い方
- 特定科目のインプットが終わった後に過去問に取り掛かる
- 年度別に収録された過去問題集を解く
- 過去問を「頑張って解いて」から、答えや解説を読む
上記のような過去問の使い方をする方がいますが、非効率なやり方です。
先ほど、「インプットだけでなく、アウトプットすることで記憶が定着する」とお伝えしましたが、インプットからアウトプットの間は短いほうが記憶に定着しやすいです。また、年度別に収録された過去問を解くと、インプットの整理にも繋がりにくいです。
中小企業診断士における過去問は、以下のように使うのが大事です。
1次試験の合格の秘訣(その3)
- 特定分野のインプットが終わったら、すぐに基本的なレベルの過去問でアウトプットする
- テーマ別に整理された過去問題集を使って、似た問題の「問題→解説→問題→解説」を繰り返す
- 設問と選択肢を読んで、「これかな~」と直感で感じたら、すぐに答えと解説を読む
つまり、過去問は「解く」よりも「知識を整理する」目的で使うことが非常に重要です。
過去問を解けないとモチベーションが落ちやすいですが、試験当日で解けるようになっていればいいのです。
また、過去問を見ると、似たような問題が出題されていることがわかります。
テーマ別に整理された過去問を使って、似たような設問が続くことで、どこをインプットすべきかを把握し、似たような解説を繰り返し読むことで、自然と知識が整理されていきます。
ちなみに、私がお薦めする過去問題集は、同文館の「過去問完全マスター」です。ぜひ、書籍で手に取ってみてください。
まとめ
本記事では、「1次試験合格の秘訣は?【結論】完璧主義、分厚いテキストを捨てることです。」として、中小企業診断士の1次試験に合格するためのポイントについて解説しました。
1次試験合格の秘訣は?【結論】完璧主義、分厚いテキストを捨てることです。
- 中小企業診断士は「4割間違っても合格できる試験である」ことを強く認識し、完璧主義を捨てる
- 薄いテキストで「インプット→アウトプット→翌日の復習」の短サイクルを回す
- 過去問は「自分の実力を試す」ではなく、「知識を整理する」目的で使うのが超重要
中小企業診断士試験は7科目あり、その範囲も多岐に渡ります。多くの受験生が全科目をこなすだけで、精一杯になるのが現実です。
そのため、完璧主義を捨てて「各科目の回転数を上げる」「過去問を解きながら知識を整理して、大事なポイントを確実に抑える」のが合格の秘訣です。
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