2次試験の勉強をしていますが、80分でわかりやすい文章を書くのが苦手です
80分は長いようで短いですよね
書いたり、消したりの繰り返しで、文章がまとまらないんです…
私が受験生のときは、設問を読んだときに、どの解答パターンかを書き込んでいました。
え?それはなんですか?
設問タイプに応じて、どのように解答するかを整理したものです。
詳しく教えてください!
この記事では、中小企業診断士の2次試験(事例I~Ⅲ)で、80分でわかりやすい文章を書くために、解答パターンを準備しておく必要性について解説していきます。
中小企業診断士2次試験の勉強をしている方に、1つでも参考になれば幸いです。
この記事を読んでほしい人
- 中小企業診断士の2次試験の事例I~Ⅲで思うように点数が伸びない方
- 今年、中小企業診断士の2次試験に絶対受かりたい方
- 中小企業診断士の1次試験を勉強していて、2次試験の合格のヒントを知りたい方
今回の記事でわかること
- 合格点を取るには「一度で読んで理解できる文章」「無駄なく、欲しいキーワードが書かれている文章」が必要
- そのためには、設問タイプに応じた「解答パターン」を準備しておくことが大事
- ただし、最初に考えた「解答パターン」に固執しすぎると柔軟性がなくなるので要注意
2次試験の添削をしていて感じる「わかりやすい文章」の特徴
私は、中小企業診断士の受験機関の2次対策の添削をした経験があります。
そのとき、わかりやすい文章には、以下の特徴があると感じていました。
2次試験の添削をしていて「わかりやすい文章」と感じる瞬間
- 「ターゲットは〇〇である。その理由は~~である」と、短い文章が続いている
- 番号で区切るなど、一度読むだけで構造を理解しやすい文章になっている
- 丁寧な文字で書かれている
- 与件文のどの情報を使っているかがわかりやすい
- 「与件文の情報」と「1次知識」だけで無駄のない文章になっている
中小企業診断士の2次試験は、2ヶ月程度で受験者7,000人の解答を採点し、合否を確定する必要があります。
その環境では、「一度で読んで理解できる文章」「無駄なく、求めるキーワードが書かれている文章」を書くことが非常に重要です。
一方、試験時間80分で、設問文や与件文を読んで解答の方向性を考えて、時間内に文章を書きあげるのは非常に大変です。
私も2次試験の勉強を始めたときは、文章を書くだけで精一杯で、わかりやすい文章を書くことまで頭が回らなかった経験があります。
そのような状況で、「わかりやすい文章」を書くには、設問タイプに応じた「解答パターン」を準備しておくことが大事です。
設問タイプに応じた「解答パターン」を準備しよう
最初に、設問タイプについて説明します。
設問タイプとは「その設問が何を聞いているのか」の観点から整理したものです。
特に、事例Iや事例IIIでは、以下の視点から設問されることが多いです。
事例Iや事例IIIにおける設問タイプ
- 情報整理
- SWOT分析、強み・弱み、特性など「与件文の整理・要約」で対応する設問
- 期待効果
- 理由、目的、メリット・デメリット、課題など「与件文+1次知識」で対応する設問
- 助言
- 施策、問題点と改善策、今後の戦略など「与件+1次知識」「施策+効果」で対応する設問
上記の設問タイプに応じて、解答パターンを準備し、それをベースに解答を作り上げていきます。
解答パターンを準備するには「ふぞろいな合格答案」、受験機関の模範解答などをもとに、自分が納得するものを作り上げていくのが大前提です。
ここでは、参考として、私が受験生時代に使っていた解答パターンの一部を公開します。使える部分がありましたら、取り入れてもらえると嬉しいです。
事例Iで使っていた解答パターン例
- 情報整理
- 「最大の理由」→「理由は…のため。具体的には、①…、②…、③…である」
- 「要因・背景・特性」→「要因(背景・特性)は、①…、②…、③…である」
- 期待効果
- 「メリット」→「メリットは、①…、②…、③…によって…(効果)が実現できた」
- 「理由」→「理由は、①…、②…、③…のためである」
- 助言
- 「施策」→「施策として、①…、②…、③…に取り組み…(効果)を図る」
- 「留意点・リスク」→「A社は、①…、②…、③…に留意し、…(効果)を図る」
なお、事例IIは、設問タイプよりも、設問レイヤーを意識して、解答パターンを作成していました。
事例Iで使っていた解答パターン例
- 現状分析(SWOT)
- 「強み」「弱み」「機会」「脅威」→「①…、②…、③…である」
- 「3C」→「顧客面では…、競合面では…、自社の面では…である」
- 経営方針、ターゲット+4P
- 「マーケティング戦略」→「戦略は、…をターゲットに、①…、②…、③…(4P)である」
- 「施策」→「施策として、①…、②…、③…によって…(効果)を図る」
- 「助言」→「…をターゲットに、①…、②…することで、(効果)を図る」
- 「新規事業+理由」→「B社は、…の提案を行う。理由は、①…、②…、③…のためである」
- インターナル・マーケティング
- 「サービス特性」→「施策として、①…、②…、③…に取り組み、ES向上→CS向上につなげる」
事例IIIで使っていた解答パターン例
- 情報整理
- 「SWOT」→「強みは、①…、②…、③…、弱みは、①…、②…、③…である」
- 期待効果
- 「効果・メリット」→「メリットは、①…、②…、③…によって…(効果)が実現できた」
- 「理由」→「理由は、①…、②…、③…のためである」
- 助言
- 「問題点・改善策」→「問題点は、①…、②…、③…である。改善策は、①…、②…、③…である」
- 「今後の方策」→「C社は、①(強み)、②(強み)を活かし、①…、②…することで、(課題解決の実現)を図る」
最初に考えた「解答パターン」に固執しすぎないことが大事
解答パターンを準備しておくことのメリットは、以下になります。
解答パターンを準備するメリット
- 設問タイプに応じて作っておくことで、設問の意図に正しく答えることができる
- 80分の限られた時間の中で、文章を考える時間を削減でき、解答内容を考える時間が増える
- わかりやすい文章になりやすく、採点者が読みやすく、点数をつけやすくなる
解答パターンを事前に準備することには、「事前に解答パターンを準備しておくと、柔軟性が失われるのでは?」といった声もあります。
それでも、1問100文字の解答を考えるときに、解答パターンをゼロから考える時間を削減できる効果は大きいです。
また、一度決めたら変えないのではなく、与件文を読んで解答を考えるとき、想定していた解答パターンから修正することは普通にありますので、柔軟に運用することが重要です。
私は、類似した複数の解答パターンを準備しており、与件文などを読みながら、違ったパターンに切り替えることもしていました。
ぜひ、皆さんも自分のオリジナルの解答パターンを作成してみてください。
まとめ
本記事では、「2次試験(事例I~Ⅲ)で、80分でわかりやすい文章を書くには?【結論】解答パターンを準備しておくことが大事」として、受験生時代に使っていた解答パターンを紹介しました。
80分でわかりやすい文章を書くには?【結論】解答パターンを準備しておくことが大事
- 合格点を取るには「一度で読んで理解できる文章」「無駄なく、欲しいキーワードが書かれている文章」が必要
- そのためには、設問タイプに応じた「解答パターン」を準備しておくことが大事
- ただし、最初に考えた「解答パターン」に固執しすぎると柔軟性がなくなるので要注意
中小企業診断士は難関資格ですが、正しく勉強すれば、1~2年で合格できます。
ぜひ、できるビジネスマンへの第一歩として、中小企業診断士の勉強を考えてみてください。
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