中小企業診断士2次試験合格の秘訣は?【結論】正しい知識を暗記して、80分の解答プロセスを磨くこと

新卒3年目さん

中小企業診断士1次試験が終わりました!

新卒3年目さん

2次試験はどのような試験ですか?

コンシェルジュ先輩

中小企業診断士試験の「本当の勝負は2次試験」と言われるぐらい大変です

新卒3年目さん

そうなんですか!

コンシェルジュ先輩

1次試験合格者が受験しますが、合格率は2割弱です

コンシェルジュ先輩

しかも、2回落ちると、1次試験からやり直しです

新卒3年目さん

大変そうだな…

コンシェルジュ先輩

でも、ストレート合格者も多くいます。
勉強方法が合否に大きく影響します

新卒3年目さん

そうなんですか。
詳しく教えてください!

この記事では、中小企業診断士の2次試験の合格に必要な知識、勉強法などについて解説していきます。

この記事を読んでほしい人

  • 中小企業診断士の1次試験が終わり、2次試験の勉強法を知りたい方
  • 中小企業診断士の2次試験で、1回落ちてしまい、次で絶対受からないと困る方
  • 中小企業診断士の2次試験の勉強をしているが、点数が上がらず焦りを感じている方

今回の記事でわかること

  • 2次試験は「勉強時間」よりも「正しく勉強したか」が合否を分ける
  • 1次知識を2次試験用に組み替えて、しっかり暗記することで点数が高い水準で安定してくる
  • 自分なりの80分の解答プロセスを確立することが合格のためには必要
目次

中小企業診断士2次試験(筆記試験)の概要

中小企業診断士の2次試験(筆記試験)は、1次試験合格者を対象に、例年10月に実施されています。

STEP
1次試験

実施時期:例年8月上旬(土日)
試験科目:7科目
試験内容:マークシート方式
合格基準:1科目でも40点未満がないことを前提に、総得点が満点の6割以上
合格率:20~30%

STEP
2次試験(筆記試験)

実施時期:例年10月下旬(日曜日)
試験科目:4科目
試験内容:筆記試験
合格基準:1科目でも40点未満がないことを前提に、総得点が満点の6割以上
合格率:18~19%

STEP
2次試験(口述試験)

実施時期:例年12月中旬(日曜日)
試験内容:口述試験
試験時間:10分
合格基準:何か話すこと
合格率:99%

具体的には、以下の4事例について、各事例ともに80分で企業診断する筆記試験です。

中小企業診断士2次試験の科目

  • 事例 I(組織・人事)
  • 事例 II(マーケティング・流通)
  • 事例 III(生産・技術)
  • 事例 IV(財務・会計)

中小企業診断士の2次試験の受験資格は、1次試験に合格した年、その翌年の2回しかありません

2回とも不合格の場合は、1次試験からやり直しになる過酷な試験です。

1次試験を合格した人のなかで、18~19%の合格率であるため、「中小企業診断士の本番は2次試験である」とも言われます。

加えて、2次試験は模範解答が公表されていないため、自分の勉強法が正しいのか不安を感じやすい試験になっています。

2次試験は「正しい勉強」の実践が合否を分ける

中小企業診断士の2次試験は、1次試験の実施日から、2か月半ぐらいに実施されることが多いです。

一見、ストレート合格は難しいと思われますが、私が受験支援団体に所属していたとき、ストレート合格された方が多く、驚いたことを覚えています。

また、受験支援団体で「勉強時間と2次試験の得点」の分布を見たことがありますが、ほとんど関係がありませんでした。

2次試験は「勉強時間」よりも「勉強の仕方」で決まる。

私は2次試験を突破するのに2回かかっていますが、今振り返ると、以下が反省点です。

2次試験を1回で合格できなかった反省点

  • SWOT分析の各要素を何色ですべきかなど、些細なことに目が行き過ぎ、自分なりの解答プロセスを確立できなかった
  • 1次知識は復習したが、2次試験用に組み替えておらず、使える知識になっていなかった
  • 事例IVの対策がしっかりできていなかった
  • そもそも、2次試験を突破するために必要なスキルを理解できていなかった

逆に言うと、2年目は上記に対応できたので、合格できたと思っています。

もし、上記を理解できずに、闇雲に過去問や演習問題を解いていたら、2回目も不合格だったと感じています。

中小企業診断士の2次試験は「1次知識を用いた紙面上の企業診断」

中小企業診断士2次試験は「1次知識を用いた紙面上の企業診断」です。

先ほども、2次試験は模範解答が公表されていないと記載しました。

ただし、国家資格であり、得点開示できる以上、設問作成者が模範解答を準備していると考えるのが自然です。

そして、これは推測ですが、「キーワード(与件情報、1次知識など)に加点」「模範解答とずれていても妥当性がある場合は、最大〇点」などが現実的な対応だと思います。

上記を踏まえると、2次試験対策で最も大事なことがわかります。

2次試験を突破するには「1次知識を2次試験用に組み替えて、すぐに取り出せるように暗記しておく」ことが絶対条件である。

私は、中小企業診断士の受験機関で、2次試験の演習の添削をしたことがありますが、これができていない人を多く見かけます。

一方、私の経験でもありますが、1次知識を2次試験用に組み替えて、パターンとして暗記し始めてから、一気に点数が高い水準で安定化しました。

2次試験は80分の限られた勝負で、本当に時間がないです。

設問や与件文を見た瞬間に、1次知識やキーワードが浮かばないと間に合いません。

タイミングとしては、8月上旬に1次試験が実施された場合、9月中旬までに一通り完成させてから、過去問や演習をもとにブラッシュアップしつつ、暗記を繰り返していくのが理想だと思います。

自分なりの「80分の解答プロセス」を確立することが大事

各事例の試験時間は「80分」です。

具体的には、与件文、設問文を読んで、4~5問(各100~120文字)の解答を考えて、解答を記述する流れになります。

過去問を初めて解いたときは、80分では到底足りず、不安を感じる方もいると思います。

実際の試験会場でも、終了ギリギリまで解答を書く音が響き渡ります。「時間がギリギリ足りないぐらいに、うまく作っているな」と感心させられます。

そのような状況下で、上位2割に入るには「80分の時間の使い方」が非常に重要になります。

2次試験では「自分なりの80分の解答プロセス」を確立することが大事

  • 「設問解釈→与件文の確認→解答メモの作成→解答作成」における時間配分を決めておく
  • 受験機関でノウハウが異なるが、自分に合う解答プロセスを確立していくことが大事
  • 解答メモをしっかり構成できれば、説得力のあるわかりやすい解答を作成することができる

ちなみに、事例ごとに、解答プロセスを作成することをお勧めします。

1次試験が終わったら、すぐに読むべき本はコレ!

1次試験の受験が終わって、数日休息したら、さっそく2次試験の準備に取り掛かりましょう。

そのときお勧めしたい本が【「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策: 中小企業診断士2次試験対策】です。

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この記事を書いた人

中小企業診断士(令和2年度合格)

令和元年度、1次試験合格(通信講座)
その年の2次試験はあえなく不合格。
翌年は3ヶ月の完全独学で2次試験に合格。

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