中小企業診断士1次試験が終わりました!
2次試験はどのような試験ですか?
中小企業診断士試験の「本当の勝負は2次試験」と言われるぐらい大変です
そうなんですか!
1次試験合格者が受験しますが、合格率は2割弱です
しかも、2回落ちると、1次試験からやり直しです
大変そうだな…
でも、ストレート合格者も多くいます。
勉強方法が合否に大きく影響します
そうなんですか。
詳しく教えてください!
この記事では、中小企業診断士の2次試験の合格に必要な知識、勉強法などについて解説していきます。
この記事を読んでほしい人
- 中小企業診断士の1次試験が終わり、2次試験の勉強法を知りたい方
- 中小企業診断士の2次試験で、1回落ちてしまい、次で絶対受からないと困る方
- 中小企業診断士の2次試験の勉強をしているが、点数が上がらず焦りを感じている方
今回の記事でわかること
- 2次試験は「勉強時間」よりも「正しく勉強したか」が合否を分ける
- 1次知識を2次試験用に組み替えて、しっかり暗記することで点数が高い水準で安定してくる
- 自分なりの80分の解答プロセスを確立することが合格のためには必要
中小企業診断士2次試験(筆記試験)の概要
中小企業診断士の2次試験(筆記試験)は、1次試験合格者を対象に、例年10月に実施されています。
実施時期:例年8月上旬(土日)
試験科目:7科目
試験内容:マークシート方式
合格基準:1科目でも40点未満がないことを前提に、総得点が満点の6割以上
合格率:20~30%
実施時期:例年10月下旬(日曜日)
試験科目:4科目
試験内容:筆記試験
合格基準:1科目でも40点未満がないことを前提に、総得点が満点の6割以上
合格率:18~19%
実施時期:例年12月中旬(日曜日)
試験内容:口述試験
試験時間:10分
合格基準:何か話すこと
合格率:99%
具体的には、以下の4事例について、各事例ともに80分で企業診断する筆記試験です。
中小企業診断士2次試験の科目
- 事例 I(組織・人事)
- 事例 II(マーケティング・流通)
- 事例 III(生産・技術)
- 事例 IV(財務・会計)
中小企業診断士の2次試験の受験資格は、1次試験に合格した年、その翌年の2回しかありません。
2回とも不合格の場合は、1次試験からやり直しになる過酷な試験です。
1次試験を合格した人のなかで、18~19%の合格率であるため、「中小企業診断士の本番は2次試験である」とも言われます。
加えて、2次試験は模範解答が公表されていないため、自分の勉強法が正しいのか不安を感じやすい試験になっています。
2次試験は「正しい勉強」の実践が合否を分ける
中小企業診断士の2次試験は、1次試験の実施日から、2か月半ぐらいに実施されることが多いです。
一見、ストレート合格は難しいと思われますが、私が受験支援団体に所属していたとき、ストレート合格された方が多く、驚いたことを覚えています。
また、受験支援団体で「勉強時間と2次試験の得点」の分布を見たことがありますが、ほとんど関係がありませんでした。
2次試験は「勉強時間」よりも「勉強の仕方」で決まる。
私は2次試験を突破するのに2回かかっていますが、今振り返ると、以下が反省点です。
2次試験を1回で合格できなかった反省点
- SWOT分析の各要素を何色ですべきかなど、些細なことに目が行き過ぎ、自分なりの解答プロセスを確立できなかった
- 1次知識は復習したが、2次試験用に組み替えておらず、使える知識になっていなかった
- 事例IVの対策がしっかりできていなかった
- そもそも、2次試験を突破するために必要なスキルを理解できていなかった
逆に言うと、2年目は上記に対応できたので、合格できたと思っています。
もし、上記を理解できずに、闇雲に過去問や演習問題を解いていたら、2回目も不合格だったと感じています。
中小企業診断士の2次試験は「1次知識を用いた紙面上の企業診断」
中小企業診断士2次試験は「1次知識を用いた紙面上の企業診断」です。
先ほども、2次試験は模範解答が公表されていないと記載しました。
ただし、国家資格であり、得点開示できる以上、設問作成者が模範解答を準備していると考えるのが自然です。
そして、これは推測ですが、「キーワード(与件情報、1次知識など)に加点」「模範解答とずれていても妥当性がある場合は、最大〇点」などが現実的な対応だと思います。
上記を踏まえると、2次試験対策で最も大事なことがわかります。
2次試験を突破するには「1次知識を2次試験用に組み替えて、すぐに取り出せるように暗記しておく」ことが絶対条件である。
私は、中小企業診断士の受験機関で、2次試験の演習の添削をしたことがありますが、これができていない人を多く見かけます。
一方、私の経験でもありますが、1次知識を2次試験用に組み替えて、パターンとして暗記し始めてから、一気に点数が高い水準で安定化しました。
2次試験は80分の限られた勝負で、本当に時間がないです。
設問や与件文を見た瞬間に、1次知識やキーワードが浮かばないと間に合いません。
タイミングとしては、8月上旬に1次試験が実施された場合、9月中旬までに一通り完成させてから、過去問や演習をもとにブラッシュアップしつつ、暗記を繰り返していくのが理想だと思います。
自分なりの「80分の解答プロセス」を確立することが大事
各事例の試験時間は「80分」です。
具体的には、与件文、設問文を読んで、4~5問(各100~120文字)の解答を考えて、解答を記述する流れになります。
過去問を初めて解いたときは、80分では到底足りず、不安を感じる方もいると思います。
実際の試験会場でも、終了ギリギリまで解答を書く音が響き渡ります。「時間がギリギリ足りないぐらいに、うまく作っているな」と感心させられます。
そのような状況下で、上位2割に入るには「80分の時間の使い方」が非常に重要になります。
2次試験では「自分なりの80分の解答プロセス」を確立することが大事
- 「設問解釈→与件文の確認→解答メモの作成→解答作成」における時間配分を決めておく
- 受験機関でノウハウが異なるが、自分に合う解答プロセスを確立していくことが大事
- 解答メモをしっかり構成できれば、説得力のあるわかりやすい解答を作成することができる
ちなみに、事例ごとに、解答プロセスを作成することをお勧めします。
1次試験が終わったら、すぐに読むべき本はコレ!
1次試験の受験が終わって、数日休息したら、さっそく2次試験の準備に取り掛かりましょう。
そのときお勧めしたい本が【「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策: 中小企業診断士2次試験対策】です。
電子書籍しかありませんので、ご注意ください。
2次試験の問題形式や80分の流れ(解き方)、2次試験の鉄則などについて、丁寧に解説されています。
私も、人事関連で有名な語呂合わせ「幸の日も毛深い猫」という言葉も、この本で初めて知りました。簡単に読める本ですが、内容は充実しており、非常にお薦めです。
2次試験に合格するために、どのようなスキルを強化するかを理解してから、1次試験から2次試験までの2か月半を有効に過ごしてほしいと思います。
まとめ
本記事では、「中小企業診断士2次試験合格の秘訣は?【結論】正しい知識を暗記して、80分の解答プロセスを磨くことです。」を解説しました。
中小企業診断士2次試験合格の秘訣は?【結論】正しい知識を暗記して、80分の解答プロセスを磨くこと
- 2次試験は「勉強時間」よりも「正しく勉強したか」が合否を分ける
- 1次知識を2次試験用に組み替えて、しっかり暗記することで点数が高い水準で安定してくる
- 自分なりの80分の解答プロセスを確立することが合格のためには必要
中小企業診断士は難関資格ですが、正しく勉強すれば、1~2年で合格できます。
ぜひ、できるビジネスマンへの第一歩として、中小企業診断士の勉強を考えてみてください。
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